「毛糸を集めたくってね~」
雨の多い季節
肌寒く
いいぬくもり感
この国では
文房具屋さんのようなところでしか買ったことがない
本当はちゃんと専門店があるだろうから
近々また探してみようかな
今回も雑多な文房具屋さんで
娘がいつも手に取るのは毛糸
すぐ買いたがる
こまったなぁ
わたし
毛糸といえば
必ず思い出す
夜なべにつきあう
中学生の頃だったか…
家庭科の宿題でちょっき(ベスト)を毛糸で編んでいくなんていう過酷な宿題があって
提出前夜とても無理で
母が見るに見兼ねて
もとめばあちゃんの家に毛糸と私を車で運んだ
夜なべで完成してもらったんだ
citronができることといったら
こたつでず~っと寝ないようにしているだけ
辛かった!
朝の光が射しこむ頃には完成していたんだ
ありがとう
毛糸とおばあちゃん
もとめばあちゃんも71歳現役ナースの母(ここも親娘)と同様
70過ぎても現役で働いていた
産婦人科の食堂を任されていて
心臓にはペースメーカー
毎日バスで通勤して
時々バスの中からすれ違いざま手を振り合って
とにかく
イキイキとしていた
高校時代は学校帰りに自転車で
「おば~ちゃ~ん!」なんて
無邪気に立ち寄ってはおしゃべりして帰宅したんだけど
今思えば
女子高生が
セーラー服で
産婦人科に出入りしていた姿ってどんなだったろうと
自分の子どもがとっくに大きくなった今頃
はたと気づいた鈍くささ…!
笑っちゃう
おばあちゃんの勤め先が高校の登下校の途中にあって
おばあちゃんに買ってもらった紺色自転車で
おばあちゃんに自分の足で会いに行けることが嬉しかった
それだけの勢いだったな
毛糸とcitron
20代前後になって
わたしもかぎ針ならできる!と目覚めた
便乗した友だちと挑戦したのは
ベレー帽
友だちとふたり電車で神戸の旅をした時も
電車の中で編んでいた毛糸の思い出がある
当時創刊された
『オレンジページ』という雑誌に掲載されていて
ふたりで挑戦することにした
この雑誌は
citronの内に秘めた?!多くの可能性を引き出してもらった
その雑誌を見ながら挑戦した手作りテディベア
大学のESS英語クラブの先輩たちとバザーを出店したとき
初めてcitronの手作りが売れていく感動を経験したんだ
「おいくら?」
とてもお上品なマダムの声だった
えと…300円でお願いします!とcitron
値付けなんてとてもできない…
「あら?そんなお値段にしてしまっていいの?これは600円で」
なんていうこと?
笑顔でテディを手のひらに乗せて
次のお店へとゆったり歩き出した
自分が作ったものなんて…なんていう遠慮はいけない
自分の手作りが売れる感動で手が震えた
いつかはこんな大人になっていようと目が輝いた
そのお金はしばらく使えなかった
琴線が掻き鳴らされて止まらなかった
夜なべをする
娘が好きで買う毛糸が丸まって置いてあったから
思わず手に取って
そしてあの頃のベレー帽を作り始めている
できあがるかな
できますよ
いつのまにか
娘の誕生月
良い6月でいっぱいにしよう
あのころ夜なべをしてくれた
何とか学校に持っていけるように動いてくれた
甘やかされた?
けれど
今citronの原動力
ま このベレー帽は宿題じゃないからねっ
やってみよう
by citron