教わること 我以外皆我師と

カテゴリー 未完 citron, 赤裸々生きる道の途中

 

収穫あり

前回からの続き・・・【あら終わり また始まりかなと感じた:過去の記事】

 

伝わればの話

 

残念

伝わらなかった

けれど無念ではない

 

22日

「仕事の後10分お話があるので」

そう言われて

よし覚悟

 

「(共同オーナーのうち現地人の方 邦人オーナーは知らされていない様子)オーナーからの話ね。なぜ、教えた手順通りやらないのか教えてほしい。教えている人が困っている。言われたことをきちんと手順通りやってほしい。そうでないと勤務時間を増やすことはできないんだけども。あなたが変わるように努力をしてほしい。そうでなければ…(言葉を濁す)」

そうか

訴えたシェフご自身

言動悪くきつく指導していることは言わずご自身の思うように動かないことを訴えたわけだななるほど…

そういう訳で理解したことがある

これまでの人たちがなんとかこの職場で続けていこうと苦肉の策で時間をずらしてきたシェフとの勤務時間の調整をわたしも同じ理由でずらしてほしいと伝えたその真意と素直にわたしの出来の悪さをなんとか自分でも改善してやっていきたいという思いは伝わらなかったこと

「調理の世界は戦場だから忙しくなれば口も悪くなるし何でこれくらいのこと出来ないんだと苛立ちもするんですよ…」ヘッドシェフのご意見

わたしの正直な思い

戦友シェフ同士の思い

だから

決めた

そして

話を聞いたあとで

「何か困っていることある?なんでも言ってください。」

そう仰るので言った

思い切って言った

以下・・・

手順通りにできないのはなぜかという質問について

 

手順を書いたリストを仕事を初めて3日目に別のシェフから頂いていてそれに沿って始めているが

(口の悪い…)シェフが一緒に勤務するときに限って「これ先にやって」「まずこれから始めて」「今日はこれからやって」

その時次第で手順を変えてくる指示が出る

そして取り掛かるとそのやり方がまた4人(シェフ)4様(実に様々)で異なる

そして最終的にご本人が曖昧だと「自分で考えて」と言いますがどう受け止めたらいいでしょうか

わたしが変わるだけで改善されますか

こういう面も含めて要領が悪くてすみません

 

こんなことを伝えるので精いっぱい

ずいぶん生意気

これだからこういうおばちゃん(わたしのこと)雇うのは面倒くさいんだろうか

けれどこの国にいる

年齢性別出身は条件ではない

雇われる人ぞれぞれ

雇う側もそれぞれ

 

 

 

ヘッドシェフ

「おれたちが変わらなきゃいけないところがあるかもしれないね…」と静かにおっしゃたけれども

やはりわたしの実態とは違った訴えを(口の悪い)シェフから聞かされていることはよく判った

 

ある時邦人オーナーが教える側同士が指示する方法が違う場面を目撃したその日に「そういうことがあるならマニュアルを作らなくちゃね」と何ともありがたいことを言い出すと(特に口の悪い)シェフは(日ごろからわたしたちに「邦人オーナーが話しかけてきても返事しなくていいから」と指導しているが、なぜだろうか…)案の定返事をせずに流そうとしている空気が流れた

お 重たい・・・

 

さてと

次だ

この職場に次に入る人が要領の良い人だといい

こういう目に見えない漂った空気に飲み込まれない人だといい

笑顔や穏やかな空気を自分から作り出せる人だといい

よし

わたしは次を探そう

これを機会に一旦

まただなぁ

何もない自分に戻そう

 

そうして翌日の朝

23日を最後に24日25日26日27日とクリスマス付近

店も休業のようで

わたしの勤務も終了した

24日の午前中には制服を返却

お世話になりました!と一言

本当にあっけなく終了した

 

そして

雨雲の中

ちょうどバスのマンスリーパスも期限日で

折角だから新しいバス路線で小さな旅気分で帰宅した

いろんなことを考えながら

とかいって

考えているうちに

ボーっとしながら

この3年間クリスマスの天気があまり良くなかったんじゃないかなと思い出していた

確かではない

1年目はニュースで大洪水の中クリスマスキャンプをしていた家族が洪水の中を渡り歩いて陸に上がってインタビューを受けているのを目にしていたからその印象が強い

 

そしてこの日も

 

ふと窓の外

目に留まったのは

ローバーミニのお店

車のことには相変わらず疎い

この車はわたしの思いからではない

25年前 貧乏学生の頃のエピソード

「ローバーミニに乗っていそうな人ですね♪」

大学院に復学した頃のこと

マウンテンバイクと市バスが乗り物だったわたしに

修士課程1年目コミュニケーション科に所属していた年下の女性が隣を歩きながらすごい笑顔で言ったんだ

実はマウンテンバイクで移動しているんですよ

驚いていた

 

わたしも驚いた

ローバーミニってどんな車?

そういう驚きだった

 

また別の日

同じ方かもう忘れてしまった

「今日着ていらっしゃる服、アニエスベーの洋服ですか?たくさん(そのブランドの服をという意味だったのかな?)持っていらっしゃるんですか?」

アニエスベーは知っていた

化粧品と小物は持っていたから

けれどその時来ていた服は

普段使いのマウンテンバイク乗り回し仕様の軽い服

そして一着もそのブランドは身につけていなかった

 

他人の観察が好きな方なのかな

悪い気はしなかったけれど

いや鈍感だったのか

そういう声掛けを頂くことを面白がっていたのか

思い出だけが残っている

こうやって思い出すくらいに印象深く

 

お蔭で四半世紀経って今

そのお店を見かけて

わたしはあの車に乗るのかな

そう思わされて

悪い気にならない

面白い

おばあちゃんになって乗っていたら

楽しいかもね

あ!あの青色の長い種類の型

好きかも…

なんて想像をして楽しんでいる

 

さあて終わった

わたしの上手くできないことが分かった

でもそれで自分って駄目かなと思って

ぎゃふんとしてグチグチしている気分は全くない

ここに記録しておくことが

これこそがその職場の悪口になっていないといいなと思ってる

でも自分を責めて動けなくなるのはどうしてもいやだ

次に進んでもできないかもと怖気づく気持ちもあるんだけど

次はもう少しうまくできるところがあるかもしれない

まだ次に進んでいたい

未知の世界で

手探りで始めることは

受け入れる方は大変かもしれないけれど

誰にでも始まりはあったはずだから

もっとわかるように役に立てるように

教えてほしい

 

店の最後の勤務の23日

いつものように制服のティーシャツを着替えて

青空と強風の中交差点で斜めにバス停に向かうぞぉっと

出走前の馬!?のように意気揚々と心地よく信号をにらんでいた

するとすれ違いざまに

真冬の黒いダウンベストを黒い長パンツ袋の中を漁りながら下を向いて

通り過ぎた後姿…

あ・!

あのシェフさんでは!?

後姿はそうだな

なんだか小さい背中に見えた

「大きな声で返事したらどうですか!」

あの勢いはどこへと思うほどの背中

面倒掛けました

どうか健康で

 

我以外皆我師

 

30歳過ぎて生徒に紛れて剣道一級を取得するときに味わった

たくさんの生徒さんや主顧問の先生が試験当日まで一緒に稽古してくれた

一緒に緊張して切磋琢磨した

取得できた時に感謝した

協会の重役を務める友人の母から

「しとろん(わたしです)よくやった この合格はこれからの教訓に生かせよ」(男気のあるかっこよい方なのです)

 

by citron