
豊かな気持ちをもたらす
手作りクッキーさん🍪
【仕事場からキッチンを眺める】
普段はなかなかホールからキッチンを眺めてボッとするのは、嫌がられる。
けれどもこの時期、仕方ない。
お持ち帰りのお客さんしか注文はない。
そして、注文の合間に時間ができれば、さすがシェフ集団。あれこれとデザートを作り出す。
そして、今回のクッキーさん🍪。
堅いんだ。カラメル焼きのように。
南アフリカの青年キッチンハンドは、なんとも美味しそうにルイボスミルクティーに浸して何度も頷いて頬張っていたのだが、その姿は思い出になってしまった。
前日に突然辞めることになったんだと教えてくれた。わたしは火曜日にお休みしていて知らなかった。翌日水曜日、その青年もいつも通りに出勤してきたと思ったのだけど、さよならの挨拶に変わってしまったんだ。けれども、約束があったんだ。
待って待って。
「しとろんさん、水曜日仕事ありますか?最高の盆栽を手に入れたから写真見せます」
それだ!一刻も早く立ち去りたかった様子なんだけども、引き止めてしまった。興味があったんだ、、盆栽。
すごく大事そうに。
ジュニパーと言うんだと。
盆栽も人生の継ぎ目、自然に沿って木の流れも葉の流れも良いものに仕上がっていくんだ。
まだまだお若い。永住権が取得できたら酪農を学ぶと言ってたかな?
どんな道も、継いだり、削いだり自然に合わせて変わっていく。
生きている。
どうか、お元気でね。
by citron
【知っている事がある】
この青年、辞めてしまう兆候はあった。
わたしのいるホールのバー(飲み物を提供する準備をするところ)が袋小路になっていて、ゴミ捨てのゴミを取りに来た時に、ご自身の帽子を握りしめて、
「citronさーん、おーまいがー…」
悪く言うことをぐっと堪えていた。
キッチンでの侮辱されたように感じるであろう指示や言葉は聞こえてくる。
あの、言われ方(サムライイングリッシュと若いスタッフたちは言っている)で傷ついていたことは他の人たちもそうだったと聞いているのもあって理解している。
それでも、オーナーご夫婦を「おとうさんおかあさんと思ってる」と健気に言っていた頃もあったことも知っている。
繊細な青年ではあったけれども、これからの自分をやっぱり大事にしていてほしいなと、海外でお若い人たちと働けることに感謝しているおばちゃんは思っているよ。
ありがとう。