果物がなくちゃ
citronじゃない
ドーナツピーチ
姿美しく
大切に包まれた日本の「桃」様とはわけが違う
ぺっしゃんこ
不揃い
いびつ
そういうのが
わたしは好きだ
こういう桃が
ちゃんと消費者の口に入る工夫
くーーーッ
最高です
キッチンに香りが広がる
皮ごとかぶりつくなんてありえないけど案外イイ
甘い
充分に贅沢だ
◇◇長い旅路の地図作り◇◇
“The impact of immigrant mothers’ identities on their multicultural children”
こんな感じだっただろうか…
Research proposalのタイトル。
「移民として生きる母のアイデンティティが多文化共生の中で暮らす我が子(自身の子)らに与える影響」
といったようなもの(仮)。
忘れていない。
2020年の年末、急にもかかわらず全員参加した大人女子3人のお泊り会が開催された。
数限りないとめどない話の中で、
「citron、移民のBridging(異質な者同士を結びつける架け橋)活動に関する思いは忘れてないよね?」
ずばっと問いただされた。
即答。
忘れてないよ
わたしの長い旅路に据えてある。
これがないと揺らいでしまうところだった。
これを支えに、今はずぶずぶと働くということを受け入れて、今できる仕事を探して(この国で生かせる資格はこの国で取得する必要があり今は皆無だから)むしろそういう自分の状況を面白がって入り込もうとしているのだから。
ふたりは本気で安堵していた様子。
「だったら今しようとしている仕事(キッチンハンドだったりウェイトスタッフだったり皿洗いだったり)は、かなり役に立つね。」
「移民の母の気持ちを体現するわけだから、まさに戦士だね。」
という共感のもと、はっきりと確認してくれてありがたかった。
「まさに戦士…」これにはちょっと長い話の後のこの会話ゆえである。
掻い摘んで話すと、この日「前世は何だったと想像するか」という話題が延々と登っていたことにある。わたしは少し別の話で高校時代に歴史上の人物で誰になりたいかと周囲に訊かれたことがあってこう答えたんだ、ということを話した。
ナイチンゲールかジャンヌダルク
理由はある。
わたしがもしこの職業になったら結婚しないで一生を捧げたいと考えていた職業、
看護師または教師。
そして
男女の縛りを超えた戦士。
それ以上に深くは考えていなかったんじゃないかと記憶が薄い。
そんなたわいもない高校時代の会話でも、覚えているものなんだな…
そういう記憶からずっと、身を捧げる勇敢に挑む女性の姿を体内に残しているけども何の根拠もない…
あはっ
日本でもこの国でも、わたしがこれまで出会った移民のママさんは、ご自身の国では教師だったり保育士だったり弁護士だったり会計士だったりセラピストだったりとその国の資格を持って働いていた方が実に多い。そして逞しくしなやかな印象だ。
・・・
そうなんだ。
たしかに教える仕事の角度からだけじゃ見えなかったものがある。
それはこの国に来てから出会った「お母さん」に限らず
日本の「お母さん」の日常をぎゃふんと知ることになったからだ。
敬意を抱くだけでは理解していたとはとても言えないと、この三年間は特に謙虚に正直にこうべを垂れる心境だった。
子どもが学校に行ってから帰ってくるまでの気持ち。
家事やら片づけ事やら頼まれ事をやっておくこと。
それに加えてご自身の仕事。
自分の時間を少しでも生み出して楽しんでみること。
知らなかった。
それから、
子どもの学校との連絡や支払いのこと。加えて学校生活の問題事。
地域の様子を垣間見ること(日中の街の様子や人の動き)。
社会とつながること(銀行の用事や買い物)。
家の中を充実させること(快適な空間 日中の午前中に掃除を済ませるすっきり感)。
こういったこと以上のことが毎日続くこと。
こういう日々にありながら自分と向き合う事。
自分の仕事以外は0円労働。
このことは高校を出る頃には考えていた。そうしたらある時、テレビか書籍で目にしたんだ。
「主婦の労働を給与換算すると月34万円」と。
わたしが働く前のことだったから驚いた。
母はわたしが小さいころから
「ずっと働ける仕事を得なさいよ」と。
「結婚はしてもしなくてもいいから」と。
その代わり友人のお母さん方からは
「citronちゃん、結婚しなさいよ」と。
四半世紀以上も前のこと。
それを言われるたびに主婦の労働価格の実態と母の言葉をセットで思い出しては心の中で母に感謝をしていた。
母がわたしの母でよかった。
実際にこの国に来て、働くことができない条件のビザだったつい最近まで、家のことだけをしていてもお金にならないことに相当苦しんだことで、この古い情報を思い出していた。
どんな仕事もお金を得ることはとても大事な行為の一つだ。
移民のお母さんを知ること
そのことを学ぶ以前に知ることがあるんだとあらためて気づいた今は、「長い旅路の地図作り(研究計画書作成から論文を完成する道のり)」のほんの入り口。
研究はどこからでも切り込めるテーマに出会えたら夢中になれるに違いない。
自分なりの最初の一歩の入り口を、(ここかな?)と探し当てたでもなく、
(試しにここにしてみる)(ここを進んでみる)と動いた程度の始まりでしかない。
リサーチの前に、
自分の生活
なんとかするためにね。
なんだろね?
そういうこと。
by citron