
日本を離れる前に
何度もグーグルマップを見た
危険の少ない通りか
子どもが一人で登下校しても大丈夫な道か
衛生地図で穴が開くほど画面を通して見ていた大通り
今
日々
自分の足で歩いているとは
子どもらが
さっさと
スクーター(スケーター)で通うとは
(娘はそれも昨年末で卒業 2月からはハイスクール生で別方向へ歩いて通っている)
(息子は4年目の通学路 片道40分を歩いている)
何度この交差点に立っても
不思議に思う
日本の雪を触りたくて
3度も日本を訪れた
タイ人のお仕事仲間推定24歳
日本の抹茶が大好きで
茶筅が買いたいけれど
高すぎて手が出ない
バームクーヘンも好き
和菓子にも興味津々
日本にいる姉妹の話を楽しみにしている
ベトナム人のお仕事仲間自称24歳
日本の人と食べ物と大阪弁が大好きで
日本語を使いたくてしょうがない
この国の初老男性客
どなたの国も年齢も身分も
それほど重要な要素ではないんだ
関心はあるけれど
あまりにも出会う人々が
日本人と知るや心地よさを向けてくれるから
ここでは
きちんと記しておきたいと考えた
息子
娘よ
48歳の母は今
どんなことに触れて
世界の中にいるか
家族が
英語で過ごす「学校社会」にいる時間
わたしも「世の中という社会」にいる
面白い
わたしのなかには
どうしても
「うしろめたさ」があった
特にアジアの人は
日本人に悪いことをされた記憶を持っているのかな
と思ってしまう
昭和の終わりごろ
真面目にテストのために学んでしまったから
本当は知りたいことがいっぱいあった
日本の始まりにはたくさんの種類の人間が普通に入り混じって生きていたのではないか
言葉が違って当たり前だからたくさんの音で表現するようになったんじゃないか(オノマトペみたいな擬音語擬態語…)
江戸時代の人たちはどんな会話をしていたのか
どうやってほかの国の言葉を言い換えることができたのか
戦争に行った兵隊さんはどんな世界を見てきたのかどうして教えてくれないのか
それが小中学生時代のわたしだけど
そんなことは掻き消して
ひたすら教科の勉強でしかなくなっていた
今になって
「自分のルーツ」を学び始めた子どもらと同時に
わたしも知っておきたくなったんだ
なんだか
生きていることが不思議で
昔の昔の本当のことを知ることがいとおしくてね
それで
それでも
その人たちはこれまで出会った日本を思い出しては
そおっと優しく接してくれる
それはどうしてなんだろうと
わたしが作ったのではないその人の思いを
素直に受け止めるために
日本の歴史の本物を知る自分でありたい
教科書の言葉から読み取れない本当のこと
やわらかく話してくれた人たちから聞いたこと
本当はどうだったのかを知ること
今一番の関心事
by citron